泣きたい時や「生」について考えたい時に読みたくなる、人間と人間が心を通わせる様子を描く「ヒューマンドラマ」。
ということでこの記事では数々のヒューマンドラマ漫画を読んできた僕が、よくある人気ランキングとは関係なく「ヒューマンドラマ漫画」に限定してひたすらおすすめの作品を紹介していきます!
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おすすめのヒューマンドラマ漫画
コウノドリ
作者 | 鈴ノ木ユウ |
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巻数 | 全32巻(完) |
期間 | 2012〜2020年 | 出版 | 講談社 |
涙なしでは読めない!産科医療漫画
産婦人科医として働く主人公・鴻鳥サクラ。幸せな出産ばかりでない現場で、赤ちゃんと妊婦とその家族と真剣に向き合うサクラを中心とした産婦人科を描く医療漫画です。
最初の単行本が発売されて間も無く、1巻を読んだのですが…恥ずかしながら1話目から涙腺が緩み出し、2話目で号泣(汗)
©鈴ノ木ユウ/講談社
多くの人が気づいてないと思いますが、安全な出産なんて一つもないという事をハッキリと伝えてくれます。
なので、小学生の段階で学校で読ませた方がいいかもしれないですね。とりあえず一巻だけでも。
コウノドリを読む
自殺島
作者 | 森恒二 |
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巻数 | 全17巻(完) |
期間 | 2008〜2016年 | 出版 | 白泉社 |
『ホーリーランド』の森恒二が描く、命について真剣に考えさせられる漫画
自殺を繰り返す者だけが送りこまれる「自殺島」に送り込まれた、主人公のセイ。その場で自殺を図ろうとする者の姿を見たセイは、ここで生き抜いていくことを決めたが…。
登場人物のほぼ全員が自殺未遂者という事もあり、会話はとてもヒヤヒヤしますが、原始的な生活を強いられる中で仲間たちと知恵を働かせて生きていく様が猛烈にアツい!
©森恒二/白泉社
最終回も含め大満足できる内容なので、痛々しいシーンが苦手な人以外には是非読んで欲しい作品ですね。
前作『ホーリーランド』でも好評だった、森先生の経験を交えた図解がいい味を出しています。
自殺島を読む
アイシテル ~海容~
作者 | 伊藤実 |
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巻数 | 全2巻(完) |
期間 | 2006〜2007年 |
出版 | 講談社 |
読んで欲しい…けどオススメしづらい名作
小学校1年生のキヨタンが、母親が帰宅するまでのたった10分の間で行方不明になり、何者かに殺害されてしまう。やがて防犯カメラの記録から犯人が判明するが、犯人は刑事ですら言葉を失う人物だった…。
特に子を持つ人には読んで欲しいのですが、最初から最後まで読んでて苦しくなるほど辛い内容。。。なので、胸を張ってオススメできる名作なのに、オススメしづらいんです。矛盾してますよね(汗)
©/
普段ニュースを見ていると、加害者家族の事はなかなか見えてきませんが、この作品では被害者家族と同じだけ描かれています。なのでより一層、一つの過ちがどれだけの不幸を生むのかと言うことがこの作品を通して分かりました。
たった2巻ですけど、インパクトがありすぎて一生忘れることができなさそう…。
アイシテル ~海容~を読む
ギラギラ
作者 | 原作 - 滝直毅 作画 - 土田世紀 |
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巻数 | 全7巻(完) |
期間 | 2002〜2004年 | 出版 | サード・ライン |
伝説のホストの言葉に、胸がアツくなる
妻と娘の3人で平凡で幸せな暮らしをしている主人公・七瀬公平だったが、突然会社からリストラをされてしまう。困った公平は、かつて頂点を極めた伝説のホストだった経歴を活かし、愛する家族のために内緒で10年ぶりにホスト界へ戻るのだった…。
古典的なやり方と笑われながらも絶対に適当なことは言わず、女性と心と心で繋がっていこうとする公平の行動や言動に痺れます!
©滝直毅/土田世紀/サード・ライン
ここまで有能な人だったら、会社クビにならないだろう…なんてことは言わずに、カリスマホストの公平から生き様を学んで生きましょう(笑)
公平のような人は、現実世界でもナンバーワンになってしまうのでしょうかね??ちょっと気になります。
ギラギラを読む
母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。
作者 | 宮川サトシ |
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巻数 | 全1巻(完) |
期間 | 2013〜2014年 |
出版 | 新潮社 |
ウェブ公開で火がついた、全ての男性に読んで欲しいエッセイ漫画
学習塾で働きながら漫画家を目指す主人公が、末期の胃癌を告知され闘病した母との2年間と、母を失った世界で生きる日々を描いた自伝漫画。
安田顕さん主演で映画化した本作!自伝漫画なので派手な演出などは一切ありませんが、それで余計に主人公がその時々でどう思っていたのかがストレートに伝わってきて涙腺が緩みます(汗)
©宮川サトシ/新潮社
女性はどう思うか正直分からないのですが、世の大半の男性はこの漫画を読んで涙するのではないでしょうか。
おそらく、男にとって母親って特別なんですよね…。
母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。を読む
遠田おと短編集 にくをはぐ
作者 | 遠田おと |
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巻数 | 全1巻 |
期間 | 2020年 |
出版 | 集英社 |
表題がSNSで話題に!読んだら誰かに優しくなれるはず
「ちはやふる 中学生編」の作画担当・遠田おと先生による短編集。2020年、SNSで話題になった表題作「にくをはぐ」を含む全4作品+α収録で、どれもハートフルな作品ばかり。
「にくをはぐ」はトランスジェンダーの苦悩を描いた作品なのですが、話題になっただけあって抜群に良い!これだけでも是非、長編で描いて欲しいです!
©遠田おと短編集 にくをはぐ
全て読んで思ったのは、遠田先生は親子の絆の書き方が抜群に上手いですね。
なので、親子の話で心が温かくなりたい人には特にオススメしたい作品です。これからの作品にも期待大!
遠田おと短編集 にくをはぐを読む
深夜食堂
作者 | 安倍夜郎 |
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巻数 | 26巻 |
期間 | 2006年〜 |
出版 | 小学館 |
料理漫画?いや、これは人情漫画です
新宿路地裏で深夜0時〜朝の7時にだけ営業している「めしや」が舞台。食べたいものを言えば何でも作ってくれる、無愛想だけど優しいマスターと、新宿らしい様々な問題を抱えた客との交流を描いています。
まぁとにかくこの漫画、派手な演出なんて一切ないのに、読んでると確実にお腹が空きます!なので、深夜に読むのは気をつけた方がいいですよ(笑)
©深夜食堂
ちなみにこの漫画、僕は小林薫さん主演のドラマ版きっかけで知ったのですが、ドラマ版の出来もめちゃくちゃ良い!
漫画を気に入った人は、是非ドラマ版も見てくださいね。おすすめです!
深夜食堂を読む
式の前日
作者 | 穂積 |
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巻数 | 全1巻 |
期間 | 2012年 |
出版 | 小学館 |
これがデビュー作?!漫画好きの間で話題となった短編集
結婚式前日の男女、ワケあり親子などの「家族」に焦点をあてた5作品+後日談1の短編集。穂積先生単行本デビュー作にして「このマンガがすごい!2013 オンナ編」で第2位となりました。
表題作の「式の前日」ではラストに「おぉ!」となり、2作目の「あずさ2号で再会」では相当感情揺さぶられましたね(汗)と言うか泣きました。
©式の前日
この2つの話を読むだけでも、買う価値はあったなと思えるほどでしたね。
ふんわりしながらも綺麗なタッチなので、そういう女性らしい漫画が好きな人には特におすすめです。
式の前日を読む
望郷太郎
作者 | 山田芳裕 |
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巻数 | 9巻 |
期間 | 2019年〜 | 出版 | 講談社 |
文明が崩壊した世界でヒトはどう生きるのか
世界的大寒波から逃れるため、イラクで家族3人で人工冬眠に入った舞鶴太郎だったが、目覚めると500年経っていた。妻子は既に死んでいたので自分も死のうとしたが、日本に戻って死のうと考え、一人歩き始めるのだった。
歴史漫画『へうげもの』の山田芳裕先生が描く、初期化された世界とそこで生きる人間たちとの交流が、昔の人間はこうだったんだろうなと思えてしまうのが不思議!
©山田芳裕/講談社
アメトーーク!の『マンガ大好き芸人』で取り上げられて、話題になってましたね。サバイバルものが好きな人には最高の作品です。
自分だったら、こんな世界で一人になったらまず生きていけない…と言うか生きたいと思えないだろうなぁ(笑)
望郷太郎を読む
ランウェイで笑って
作者 | 猪ノ谷言葉 |
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巻数 | 全22巻(完) |
期間 | 2017〜2021年 |
出版 | 講談社 |
ファッション漫画を、これ以上ないくらいアツく描いた作品
身長158cmだけど「パリ・コレ」に出る夢を諦めない高校3年の藤戸千雪。家庭の事情で、ファッションデザイナーになる夢を諦めて就職しようとする千雪の同級生・都村育人。叶うはずのない夢に向かって走る2人の物語が始まる…!
さすが少年誌での連載なだけあって、ファッションを題材にしているのに、まるでスポ根漫画を見ているかの様なアツさを感じさせてくれる漫画!
©猪ノ谷言葉/講談社
なのでパッと表紙を見た感じは「少女漫画かな?」と感じる人もいると思いますが、実際は少年漫画好きならしっかりハマれる作品なんですよね(もちろん女性にもオススメですよ!)。
しかも作者の猪ノ谷言葉先生はこれがデビュー作っていうんだから驚き!次回作も期待大です!
ランウェイで笑ってを読む
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まとめ
オススメしたい漫画はもっともっとあるので、もし良ければ漫画カテゴリーにある他の記事も読んでみてくださいね。
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