こんにちは、えもやん(@emoyan_stone)です。
今回歌詞の意味を解説・考察する曲は、1989年発売の2ndアルバム『OFF THE LOCK』収録の「NEVER LET YOU GO」。松本さんが「B'z究極のラブソング」と評したほどの曲で、歌詞もさることながら、エンディングでの稲葉さんの歌声が胸に刺さるロックバラードです。
では早速、「NEVER LET YOU GO」の歌詞を深掘りしていきましょう。
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「NEVER LET YOU GO」情報
収録 | OFF THE LOCK(2ndアルバム / 1989年) B'z The "Mixture"(ベスト・アルバム / 2000年) |
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制作 | 作詞 - 稲葉浩志 作曲 - 松本孝弘 編曲 - 明石昌夫 |
動画 | YouTubeで検索 |
「NEVER LET YOU GO」解説・考察
この曲の主人公は、配偶者のいる男性。
職場で知り合った不倫相手に別れを告げるために会ったのですが、「NEVER LET YOU GO = 君を絶対に離したくない」というタイトルからも分かる通り、離れたくない気持ちが強過ぎて中々別れを言い出せない状況が描かれています。
最後の密会
無口なビルをつつむ音のない雨に気づいたよ
ある雨の日に、ホテルの一室で会う2人。情景がスッと浮かぶ書き出しが素晴らしいですね。
切り捨てたいよ もし君に触れれば彼女のこと 忘れそうで
Never let you go 言わないまま
どうか二人離れよう
悲しい恋の深い穴におちて行く前に
主人公は、これ以上愛し合ってはまずいと、不倫相手に別れを言い出そうとします。「離したくない」という本音は隠したまま・・・・。
少しでも体に触れてしまったら決断が鈍るどころか、全てどうでも良くなって暴走するのは目に見えているのであえて距離をあけて話しています。
出逢いはタイミングが大事
だれかが待つ僕の街にも 雨雲が近づいてるはず
なんとか触れることだけは我慢している主人公。家で待っている奥さんのことを多少は気にかけてはいますけど、そこに愛は感じられません。
君に仕事で会うまえに もう僕はちっぽけな平凡を選んでたよ
Never let you go もっとはやく
君と出逢えていれば
心も体も迷わず許し合えたのに
「ちっぽけな平凡」とは、結婚生活のことではないでしょうか。既婚者の主人公は、どちらかと言えば小心者なので、家庭を壊すという選択はできません。
出会う順番さえ違えば深く愛し合えたのに、と思われている奥さんが可哀想ですね。。。
結末は・・・?
何もしてあげられないよ
これ以上君の輝きを与えないでくれ
見つめられると、触れてしまうと、君を感じてしまうと、さようならができなくなってしまう。離したくないけど・・・小心者の自分は家庭を壊すことなんてできない・・・。
声を限りに叫んで
Never let me back 愛してるよ・・・!
Any more,I can't see you
最後は、主人公の感情が大爆発。「離したくない」という本音を相手には伝えず、自分の中だけで大声で叫びます。そしていよいよ相手に最後の言葉を告げるのでした・・・。
主人公の相手に対する気持ちと、稲葉さんの歌声が混ざり合って熱を帯び聞いてる方の気持ちも一気に熱くなるラストですね。
「NEVER LET YOU GO」オススメの一節
この曲のオススメの一節は2番のサビ!
僕を撃ち殺してくれ
苦しすぎるこの胸を冷たい言葉で
別れようとしているのに未練がましい言葉を言いそうな自分を、バシッと切り捨てて欲しいと願う小心者で情けない主人公の性格と心情を表した見事な一節です。
「撃ち殺してくれ」という強烈なワードを暴力的なイメージをなくして入れるセンスに脱帽。
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まとめ
同じような経験をしたことがある人にとっては、熱すぎる主人公の気持ちが良くわかってしまい、聴いてるだけで苦しくなりそうですね・・・。
ちなみに、『OFF THE LOCK』収録と書きましたけど、2000年に発売された裏ベストアルバム『B'z The "Mixture"』に新録ヴァージョンが入っているので、そちらの方を聴くことをオススメします。
B'zの不倫・浮気曲は他にも歌詞の考察をしているので、是非読んでみてください!