【B'z】2人は結ばれない運命・・・「春」の歌詞の意味を徹底考察

こんにちは、えもやん(@emoyan_stone)です。

今回歌詞の意味を解説・考察する曲は、2枚組アルバム『The 7th Blues』収録の「春」。タイトルの爽やかさとは真逆の、重い歌詞と切ないメロディですが、これ以上一緒にいることはできない・・・と悲しい決断をしてしまった不倫している男女の曲で、シングルとして発売してもおかしくないほどのB'z屈指の名バラードです。

では早速「春」の歌詞を深掘りしていきましょう。

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「春」情報

収録The 7th Blues(7thアルバム / 1994年)
制作作詞 - 稲葉浩志
作曲 - 松本孝弘
編曲 - 松本孝弘 / 明石昌夫
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「春」解説・考察

この曲の主人公は、配偶者がいる女性を愛してしまった男性。

別れようかどうかの葛藤の物語ではなく、もう別れを決めた後の2人の様子が描かれています。

これ以上一緒にはいられない

奪う勇気を捨てたものたちは
寄り添うこともなくにわかに夜は消えた

奪う決断はできなかった主人公。そしてその答えを受け入れた彼女。

2人は今までのように愛し合うことはせずに、別れの時間だけが近づいています。

タイトル「春」の意味

いつわりのない優しさだけをみせる君の仕度は終り
少しだけ春が近づいてる気配はするけれど

なにも言えないで過ぎてゆく
君の影を見送るだけ
逢うたびつぼみは焦かれてく
哀しいほど熱をはらみ

Bメロとサビの歌詞にタイトル「春」の意味を読み解くワードが隠されています(2番のサビにもありますが、それは後ほど)。そのワードは「少しだけ春が近づいてる気配はするけれど」と「逢うたびつぼみは焦かれてく」です。

春が近づけば色々な花が咲き開きます。

しかし、「少しだけ春が近づいてる気配はするけれど」の後につぼみが焦がれる様子を描いているので(つぼみは、まだ咲き開いていない花を意味します)、2人の恋のつぼみは咲き開くことなく、少しづつ焼け焦げていた・・・ということを伝えてます。つまり「春」というのは「2人が一緒になる時(願望)」を示しているんですね。

言いたいことが言えない・・・

白く長い指 だれかも褒めていた
何度かその手を振って君は路地を曲がる

口を開ければ綺麗好きな言葉が本音の邪魔をする
たかが恋なのに いつからこんな臆病になったの

いよいよ別れのとき。

本当は「離したくない」とか「好きだ」とか言いたいのに、いい格好しいの主人公は「幸せにね」なんて思ってもいないようなことを口にしてしまいます。

もっと早く出会っていれば
なにもかもがうまくいったのか

華やかに咲いて散るような
瞬間を二人求めている

そして1番のサビの「つぼみ」同様に、2番のサビの2回し目では「華やかに咲いて散るような」と、ここでも花にまつわるワードが出てきます。

本当は、「春」が訪れて、2人の恋のつぼみが咲くことをお互いに願っています。しかし奪う勇気を捨ててしまったので、その願いが叶うことはありません・・・・。

結末は・・・?

二人のはかない行き先を
変えてみようか裸になって
寂しい街から連れ出して
遠い国で君を抱きたい

本音を曝け出して彼女を奪って、どこかで2人暮らし抱き合いたい!

しかしそれは実行されずに2人の物語は静かに幕を閉じてしまいました。

「春」オススメの一節

この曲のオススメの一節は2番のBメロ!

口を開ければ綺麗好きな言葉が本音の邪魔をする

よく「本音」と「建前」と言いますが、建前をこんなに美しく表現した言葉があったでしょうか?

稲葉さんは、まさに詩人ですね。

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まとめ

えもやん(管理人)
えもやん(管理人)
B'zの「春」の歌詞の意味の考察、いかがでしたか?

タイトル「春」の意味は人それぞれ解釈が違うと思います。

是非一度、自分なりのこの曲の「春」の意味を考えてみてください!

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